2010年06月13日

映画「ラヂオの時間」



 Podcastを収録していたら、最後の方で選挙カーが通りやがった。orz

 文章とPodcastはほぼ同じ内容です。
 とゆーか、Podcastのためのメモを書いていたら、長くなっちゃっただけ。

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 映画「ラヂオの時間」

 これは、小説家や作家、文章を生業としている方と、小説家志望者にはぜひ観て欲しい映画です。

 まあ、話自体は大した話ではありません。
 鈴木京香扮する普通の主婦が、ラジオドラマのコンテストで入賞し、その脚本がラジオドラマとして放送される。その放送の一部始終の話です。
 当然人も死にませんし、派手な爆発もありません。

 私は最初にこの映画を観たとき、どこがいいのかさっぱりわかりませんでした。だけど、出版業界に入って、いろんな経験をして、改めてこの映画を観たら、涙が出るほどいい映画に感じたのですよ。

 主人公の主婦、鈴木みやこは、生まれて初めて放送局に行って、ラジオドラマの収録にのぞみます。そこで、彼女が書いた脚本は、いろいろな理由、くだらない理由だったり、大事な理由だったり、本当にいろんな理由であちこち変更を余儀なくされます。それでとうとう、最後に再会するはずだったヒロインとその相手は、再会できないことになっていしまいます。
 みやこは「2人は、必ず再会しなければならないんです」と言い張り、ハサミでコードをぶちぶち切って、抵抗に出ます……。

 ……とかゆーと、なんだかアクションでバイオレンスに聞こえますが、実際の話はまあ、どうでもいいような、ちっぽけな話です。
 先にもいいましたが、人も死にませんし、銃も乱射されませんし、爆弾も爆発もありません。
 ちっぽけな話です。

 でも、その、「ちっぽけ」なところに、大げさにいえばイノチを賭けているのが、私ども表現者、クリエイターというやつでして。
 「これはちっぽけなことだけれど、ちっぽけなことではないんだ!」という三谷監督の叫びが聞こえてきそうな。

 これは公開されてずいぶん経つ作品なので、結末までお話ししてもかまわないのでしょうが、結末まで話しても、いったいどこがヤマなのか、説明が難しい。
 ごたくはともかく、ともかくDVDで観てください。

 冷静に考えるとちっぽけな話が、映画で観ると、壮大な話に見えてくるのです。
 これが演出力というやつなのでしょうね。

 もし、この映画を観て、「どこがいいのかようわからんかった」という方は、もうちょっと年月が過ぎたら、観てみてください。きっと、この映画の良さがわかるようになっているはずです。


ラヂオの時間 スタンダード・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD


posted by バーバラ・アスカ at 19:06 | TrackBack(0) | 映画のオハナシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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