2010年06月24日

続・司馬遼太郎『夏草の賦』

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 ※ポッドキャスティングとブログの内容はほぼ同じです。


 昨日に引き続き、司馬遼太郎『夏草の賦』です。

 司馬さんはとにかく人物を魅力的に描く作家として知られていますが、この『夏草の賦』でも魅力的な人々がいっぱい登場します。

 たとえば、ヒロインの「菜々」。
 もー、菜々、という名前だけでなんというか、司馬さんのスゴさがわかります。古くさくないじゃないっすか(いや史実なのかもしれないけどさ)。

 もし、まだ司馬さんが生きていたら、ライトノベルを書いてもイケたのではないか、と思うくらい、司馬さんの書くものは古くさくないし、古くさくならない。超時代的な感覚をお持ちの方だったんですね。

 というわけでヒロインの菜々。
 
 美少女なのはもちろん、おてんばで気が強くてドジっ娘でおっちょこちょいで。
 もー、若い娘の魅力を詰め込んだような女の子なんですよ!(ただしツンデレではありません)

 この菜々、冒頭からいきなり登場します。
 で、美濃から土佐の長宗我部元親のところに嫁に行け、と言われるわけなんですが。
 当時、美濃から土佐に行くなんて、戦前の外遊と同じようなもんで、下手すっと一生会えない、いや一生会えなくて当たり前くらいの遠い国、と思われていたわけです。それと、戦国という時代もありますんで、嫁取り婿取りをしていてもいつ敵になるかわからない。

 そんな遠いところへ嫁に行け、と言われた菜々は、「女って、たいくつ! 変わったところに行って大冒険したいの!!」(超超意訳)と行って、意気揚々と土佐に嫁にいくわけです。

 とにかくこの作品は女性が魅力的!
 土佐、というお国柄もあるのでしょうが、どの女性も勇気があっていさましくて大酒飲みでおてんば。

 男性はどーか知りませんが、私はそういう女性、好きだな〜。

 この作品のテーマは、昨日USTREAMでお話ししたとおり、「人間の情熱」なのですが、こういう、文豪ならではの魅力的な登場人物をただ楽しむ、というのも充分アリですよ☆

 そんなわけで、司馬遼太郎『夏草の賦』、今ハマってます。


夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)

夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/09/02
  • メディア: 文庫



夏草の賦 [新装版] 下 (文春文庫)

夏草の賦 [新装版] 下 (文春文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/09/02
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posted by バーバラ・アスカ at 09:18 | TrackBack(1) | コラム・エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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『夏草の賦』
Excerpt: 夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)司馬 遼太郎 by G-Tools 司馬遼太郎。 土佐の姫若子と呼ばれるほど軟弱だった長宗我部元親が主人公。 初陣
Weblog: 月の歴史講座
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